初心者

サビキ釣りの全てが分かる!道具・仕掛け・釣り方を初心者向けに徹底解説

季節も夏に近づき、気温も暖かくなる6月頃いよいよ釣りのシーズンが始まります。
この頃になると各地の堤防が徐々に釣り人で覆われていき、ベストシーズンにもなると入る隙間もないほどの人が堤防に押し寄せ、各自が思い思いの釣りを楽しみます。堤防での釣り方の種類として、ルアー(疑似餌)を使った釣りや、ちょい投げ釣り、穴釣り(探り釣り)等ある中で、釣りの仕掛の中では最もポピュラーで誰でも始めやすく、堤防でのファミリーフィッシングにもおすすめな「サビキ釣り」をご紹介したいと思います。

  • どんな道具を準備したらいいの?
  • 針の大きさは?
  • 糸の太さは?

などなど、サビキ釣りに関する様々な疑問を解決していきましょう!

すぐにでも「サビキ釣りをしたい」または「する予定だ!」という人は
釣り竿、リールはもちろんのこと必要な道具がセットになっている下記のような商品を買ってしまいましょう!

こういった商品が販売されているのも初心者が始めやすいポピュラーな釣りということなんだと思います。筆者も初めての海釣りはサビキ釣りでした。

では、まいりましょう!

情報収集

魚が居なければ、いくらおいしい餌を垂らしても釣れません。まずは釣りたい魚のいる場所の情報を集めましょう!

情報集めには「Twitter(X)」や「アングラーズ」といったSNSを利用するのが手っ取り早く便利です。釣れた日付、時間まで分かってしまうので、その日付に近ければ近いほど魚が情報の場所に留まっている可能性が高くなります。適当な釣場を選んで釣りをするよりは間違いなく良いので活用しましょう。
また近場の港よりも30分から1時間程度先の港で釣果情報が上がっている場合、面倒でも釣れている港に行きましょう。筆者も面倒くさがって近場に行ったことがありますが、釣れなかったときに「情報の有った港に行っておけば釣れたかなぁ」と後悔したことが何度もあります。せっかく時間を作って釣りに行くのですから、面倒でも魚の釣れる確率が高いところを目指しましょう!

サビキ釣りで釣れる時期・時間帯

サビキ釣りで釣れる時期はお住いの地方によって差はあるものの6月~11月頃まで楽しむことができます。シーズン初めはまだ小さめの個体が多く数釣りが楽しめます。季節が進むにつれて数釣りは難しくなりますが個体も成長し秋頃にもなると大きく育った魚が釣れ始めます。

時間帯

魚釣りでは、どの釣りでも「朝マズメ」「夕マズメ」は外せません。特に朝マズメはボーナスタイムになることが多いです。釣り人が朝早くから出かけていく理由がこれです。

日の入りの1時間前、少なくとも30分前には、いつでも釣りができる状態になるように逆算して準備をするようにしましょう。早めに出発して車中泊するのも一つの手です。

POINT

マズメは「日の出、日の入り」の前後1時間のことを指します

筆者の経験では朝マズメの中でも明るくなってからボーナスタイムに入ることが多い気がします。

ちなみに筆者は始めたての頃に夕マズメを「たまずめ」と呼んでいました。「ゆうまずめ」が正解です。(笑)

用意する道具

釣竿・ロッド

各メーカーから色々な竿が販売されていますね。サビキ釣りに適した竿をご紹介します。

長さ(f=フィート)

サビキ釣りに適した釣竿の長さは3m(9~10f)前後を目安にしましょう。

サビキに使える釣竿といっても長さは1.6~5m程度とかなり幅があります。どの長さを選んでも釣り出来ないことは無いのですが、極端に短すぎたり、長すぎたりするとやりずらくなってしまうので、3m前後の長さを基準に、子供用であれば2.5m程度にするなど選んだ方がいいでしょう。

長さによる特徴は下記のようになります。

短めのロッド
  • メリット:取り回しがしやすく足元の釣りに向いている。子供にも扱いやすい。
  • デメリット:柵があるなど釣り場の状況によってはやりずらい場合がある。また、より遠くを釣りたくなるので堤防の際ギリギリに寄りがちになる。
長めのロッド
  • メリット:離れた位置を狙うことができる。ウキをつけた「投げサビキ」などに最適で、竿が長い分遠心力が働きより遠くへ投げることができる。
  • デメリット:取り回しがしずらく、重量も重くなるため長く持つのは大変。

竿の強さ・硬さ

サビキ仕掛け全体の負荷40~60g程、号数で言えば11号(41.25g)程に対応できる釣竿であれば大半は代用が可能です。

筆者はサビキ釣り専用に釣竿を購入するのはもったいないと考えておりまして「条件を満たす竿」の中から、他の釣りもできるような釣竿を選ぶことをオススメします。

釣りのやりやすさとは別の話ですが、釣竿が硬い分には何の問題もありません。

条件を満たす代表的な竿を挙げるとエギングロッドやシーバスロッド、磯竿などがありますが、「海釣り初心者が釣りを始める時に必要な釣具を解説!ここですべてが揃う」でも紹介しているように、「万能ロッド」という意味で筆者のおすすめは「ショアジギングロッド」です。

硬さの目安は

  • ショアジギングロッド:M~MH程度
  • 磯竿:3~4号

の竿であれば問題なく使用できます。

筆者の使っている竿

竿、リール、ラインまで付いたお得なセットもあります。

リール

サビキ釣りで使うのであれば、シマノなら4000番(ダイワも”LT”なら4000番)の「ハイギヤ」がおすすめ!

リールの選び方はスプールに巻く糸巻き量に始め、釣り竿の長さや種類、重さ、重心のバランス等を考えて選びます。そのバランスを考えるうえで重要なのが「番手」や「ギヤ比」になります。

番手

リールには番手というものがあり3000番、4000番と数字が上がるほどに下記のようになっていきます。

  • 本体が大きくなる(重量も重くなる)
  • スプールへの糸巻量が増える 
  • ハンドル1回転で巻ける量が多くなる

中には「シャロースプール」と言って、わざと糸巻量を抑えたものもありますが、基本的には番手が高いほど全体的に大きくなって行くイメージです。つまり、大きい魚を釣るには大きいリールが必要ということですね。

余談ですがマグロなどの大型魚の釣りをスピニングで狙う場合18000番等のリールを使う場合もあるようです。

サビキ釣りだけで考えれば、2500~3000番でも問題なく利用可能ではありますが、釣り竿でおすすめした「ショアジギングロッド」を使用した場合でタックルバランスを考えた時には4000番~6000番が使いやすいと考えています。

価格的にも番手が上がれば高くなる傾向がありますが、4000番ならリーズナブルなリールも販売されているのがおすすめできる理由の一つです。

ギヤ比

ギヤ比はとりあえず「ハイギア」を選ぶのがおすすめ!

一番汎用性が高いのがハイギヤで、人気のリールになると一番早く売り切れになるのがハイギヤです。逆に売れ残りやすいのはローギヤになります。

「ギヤ比」と聞くと難しく考えがちですが、自転車のギヤと同じです。

  • ギヤ比が高い:軽い力で回せるが、スピードは出ない
  • ギヤ比が低い:力は必要だが、スピードが出せる

同じ型番のリールでもギア比が低い順にシマノなら

  • PG(パワーギア、ローギアの意味)
  • 無印(ノーマルギア)
  • HG(ハイギア)
  • XG(エクストラハイギア)

ダイワなら

  • P(パワーギア、ローギアの意味)
  • 無印(ノーマルギア)
  • H(ハイギア)
  • XH(エクストラハイギア)

のような表記になっています。

筆者おすすめコスパのいいリール

同価格帯のリールと比べても、ベアリングが5個使われているなどコスパの良いリールだと思います。

ラインは別で購入して巻く必要があるので注意してください。

ラインを巻くにも下巻が必要だったり、知識や経験が必要なので不安な方は釣具屋に持って行って巻いてもらいましょう。釣具屋でラインを買えばタダで巻いてもらえますよ!

ライン付きのリール(初心者向け)

ラインがリールに巻かれて販売されているセットもありますので面倒な方はライン付きリールを買ってしまいましょう。

ライン付きのリールは安価な商品が多いです。

安いなりに最低限の機能しか備えておらずハンドルにガタが有るなど、作りが雑な部分もありますが「サビキ」「ちょい投げ」などの堤防釣りであれば問題なく使えます。筆者もワールドスピンをサビキ用に使っています。

POINT

ライン付きリールはラインや本体強度の問題でルアー釣りには適していません。ルアー釣りが視野に入る場合はも薄くしグレードの高いリールを選びましょう!

ライン(糸)

サビキ専用に使うのであればナイロンラインが面倒も無くおすすめです。

同じリールでルアーフィッシングも行いたい場合は、PEラインも選択に入ってきます。

「ナイロンラインが面倒も無く」と書きましたが、ナイロンラインは仕掛けなどを結ぶ際にそのまま結ぶことができます。一方、PEラインはそのまま結んでも解けやすいためショックリーダーと呼ばれるラインを「FGノット」や「SCノット」などのライン同士を結ぶ方法で繋げて使う必要があります。後々、ルアーフィッシングをやりたいのであれば取得必須の技術になりますので、覚えておきましょう!

太さ(号数)

ナイロンラインの4~6号ならラインを変えずに投げサビキにも挑戦できるのでおすすめ!

通常のサビキ釣りで使用する場合、サビキ仕掛け全体の負荷40~60g程や魚の重さを考えても2号から3号あれば十分な太さです。下記のように2号でも2Lのペットボトルが余裕で持ち上がる強度になります。

強度は1lb=0.453kgで換算した場合

  • 2号:3.624㎏
  • 3号:5.436㎏
  • 4号:7.248㎏
  • 5号:9.060㎏
  • 6号:11.325㎏

ただし、遠投して魚を狙う「投げサビキ」に挑戦したい場合は投げる時にラインに負荷がかかるので4~6号のラインを使った方が安心です。

結果的に最初から4~6号のラインを巻いておけば、その場の状況に合わせて投げサビキに変更する等の対応が可能となります。

仕掛け(針)

同じサビキ釣りの仕掛けでも

  1. ウキの有無
  2. 針数
  3. 針の大きさ
  4. 皮・スキンの色
  5. 餌かごの付く位置

にそれぞれ違いがあります。

筆者のおすすめとして結論を言うと下記になります。

  • ウキ有りの仕掛けを選びましょう!
  • 針の数は3つ~4つ程度の物を選びましょう!
  • 針の大きさはその場の状況で変わるので複数サイズを購入しておきましょう!
  • 色はコマセと似た色の「ピンクスキン」を選びましょう!
  • 餌かごはウキ有りなら「上かご」ウキ無しなら好きなほうでOK

条件に合った仕掛けがありました。↓

POINT

上記とは別に針のサイズ違いを用意しておきましょう。もしくは仕掛けが切れてウキごと無くなることも想定して、複数買っておいてもいいかもしれません。

では仕掛けについてそれぞれ解説していきましょう。

ウキ

ウキ無し

ウキ無しは「餌かご・針・おもり」だけのシンプルな作りで、竿の先端から真下の位置に仕掛けを落とすので、常に同じ位置に仕掛けを持ってくることができます。それは逆に言えば、遠目の位置を釣ろうと仕掛けを投げたとしても竿先が支点になりますので同じ位置に戻ってきてしまあということです。

デメリットは「竿が短く魚がいる位置に届かない場合」や「少し遠くに仕掛けを置きたい場合」に対応が難しいことです。

ウキ有り

ウキ有はウキを支点として下に「餌かご・針・おもり」が来るため、仕掛けを投げて遠目の位置を狙うことが可能になります。つまり、ウキ無しのデメリットで上げた「竿が短く、、、」なども対応できるようになります。

仕掛けの難易度はウキがある分少しだけ上がりますが、どのメーカーもパッケージ裏に取付説明があるものがほとんどなので安心して購入して下さい。悩んだら、説明の分かりやすい物を選びましょう!

針数

針数は多いほど一度にたくさん釣れますが、慣れていないと仕掛けが絡まりやすくなります。

標準的な針数は5〜6本ですが、初心者の方やお子様には3〜4本針の仕掛けがおすすめです。

6本針の仕掛けを半分に切って使うのこともできます。その際はラインを結び直す必要が出てきますので、クリンチノットなどで結んであげましょう。

針の大きさ

針の大きさは対象魚に合わせたものを選ぶ必要がありますが、実際に釣り場に行ってみないとどんな大きさの魚がいるか分かりません。ですので、複数サイズの針を用意しておきましょう!

実際に針の大きさが違うだけで、隣の人は釣れているのに自分は釣れないなんてこともあります。この状況になったら、隣の人に使っている針の大きさを聞いて同じサイズを使うと釣れやすくなります。

針サイズは下記を目安にしてください。

  • 5cm程度の魚には3号以下
  • 10cm程度の魚には4〜5号
  • 15cm以上の魚には6号以上

皮・スキンの色

ベーシックなピンクスキンを選びましょう!コマセと同じ色なので魚も間違えて口を使います。

その他の色の特徴は下記の通りです。参考にしてください。

  • サバ皮やハゲ皮(白):晴れた日の日中に使うのがおすすめ
  • 夜光やケイムラ(紫外線発光):濁りが強い場合・薄暗い時間帯におすすめ

餌カゴの付く位置

上カゴと下カゴがあります。どちらが良いというよりは、用途や狙う場所によって選ぶようにしましょう!

上かご

ウキ有り、ウキ無しどちらでも使用できますが、ウキ有は上カゴを使うのが一般的です。

針の上に網袋やロケットカゴを付けて、重りは仕掛けの一番下に取り付けます。エサが上にあるので竿を無理に上下しなくても波の動きで勝手にポロポロと餌が出て魚を誘います。

ロケットカゴは他のカゴに比べて餌が出にくくなっているので、水深がある場所で沈めても餌を残したまま誘うことも可能で、穴の大きさを変えることでコマセの出る量を調整することもできます。

下かご

針の下に重りが一体になっているカゴを付けるシンプルな作りです。海に入れた瞬間にカゴの中のコマセが持ち上げられるように一気に拡散して魚を誘います。表層に群れがいる時は一気に魚を集めてくれます。

デメリットとしてすぐに餌が無くなってしまうのでウキ有や深場まで餌を残して置きたいときの使用には適していません。

セットで売られているものは、蓋なしのカゴがほとんどですが、蓋有や、洗濯場バサミのような作りで手を汚さずにコマセを入れられるカゴも販売されています。

ブロック状の冷凍コマセを釣具店で購入し、溶かして使います。

釣りに行く時間によってはお店が開いていないこともあるので、前もって購入するか、釣り場近くで24時間のお店などを調べておきましょう。

1ブロック(大)あれば半日程度遊べると思いますので目安にしてください。

コマセを救うための柄杓(ひしゃく)やカゴに入れるためのスプーンもないと面倒ですし、高いものではないので購入しておきましょう。

コマセがチューブに入った「アミ姫」という商品も販売されており、チューブから直接カゴに入れることで、極力手を汚さず釣りができる商品があります。常温保存も出来るので前もっての購入しておくと便利です。

バケツ2個

2つバケツが必要です。

バッカンバケツ

持ち手の部分にロープをつけて海水を汲み上げるための道具で、上蓋の有り・無しや蓋がメッシュ構造の種類があります。

釣れた魚の血抜に使ったり、釣り場がコマセで汚れますので最後海水で流すために利用します。また、三脚のついた竿置きの重りとしても利用できます。

コマセ用バケツ

主にコマセを入れる用のバケツです。

冷凍コマセが入ればどんなバケツでも問題ありません。バッカンバケツなら折り畳みもできるので、前述したバッカンを2つ用意して片方をコマセ用にするのもありです。※チューブのコマセを使うのであれば必要ありません

冷凍コマセは袋売りなのでそのままでは使いづらいです。バケツに入れ替えて使いましょう。

また、コマセの購入時にブロックの角で袋が破れている場合もあるので買ったら袋ごとバケツに入れると万が一に溶けた液が漏れても車が汚れずに済みます。コマセの臭いは強烈なので念を入れましょう。

POINT

コマセが釣り場についても溶けていない時は、バケツに海水を入れて袋ごと浸しておくと早く溶かせます。
海水を交換してあげるとより効果的です。

フィッシュグリップ(魚ばさみ)

魚を掴むときに使う道具です。魚にはヒレ等に鋭いトゲや毒を持つものが多くいます。

例えば「サビキ釣り」でよく釣れる鯖(サバ)も実はお尻のあたりにトゲがあり、針を外そうと掴んだ時に魚が暴れて痛い思いをしたことがあります。また、魚にとって人の体温は火傷するレベルなのでフィッシュグリップを使うことで優しく接することができます。

魚に触れずに処理できるのでケガ防止にもなりますし、なにより手が汚れないメリットもあるので可能な限りフィッシュグリップを使いましょう!

カッコイイやつ↓

クーラーボックス

お弁当や飲み物を保冷して置いたり、釣れた魚を鮮度良く持ち帰るときに使います。できれば毎度「釣れた魚を鮮度良く持ち帰る」ために使いたい筆者です。。

魚を鮮度良く持ち帰るために、釣り場についたら「潮氷」を作りましょう。
潮氷の作り方は簡単で、クーラボックスの中に前もって用意した氷を入れて置き、そこに現場で調達した海水を入れれば出来上がりです。

POINT

・必ず海水を使うこと
・氷は袋のまま入れること
・クーラーボックスを汚さずに使いたい方は、厚手のビニールの中に潮氷を作りましょう

海水を入れる理由は浸透圧が関係しており、真水ですと魚がふやけてしまうので良くありません。
氷も袋のまま入れることで解けても塩分濃度を変えずに済みます。氷を買うのも勿体ないのでご自宅でペットボトル氷を作て置いた方がいいでしょう

釣りが終わったら海水を抜いて持ち帰ります。氷が解けてしまっていたらコンビニなどで補充をしましょう。

1つ持っておくとキャンプや運動会など釣り以外にも使えて便利です。中に飲み物など詰めると重くなりますのでキャリー付きが良いですね。

釣り場についてからの準備

釣り場についたら、必要な荷物を降ろして準備を始めましょう!

やることは下記の通りです。

  1. クーラーボックスに潮氷を作る(上記クーラーボックスを参照)
  2. コマセをバケツに入れて準備
  3. タックル(竿・リール・ライン)の準備
  4. 仕掛けの取付
POINT

振り出し竿の場合、タックルと仕掛けを効率よく準備する方法は
1.リールを竿に付ける
2.リールのベールを上げてガイドにラインを通す
3.仕掛けを結ぶ(重りを付ける)
4.竿を伸ばす
5.リールのベールを戻す
の順番で準備すると、効率よく準備できます。
※仕掛け(重り)を付けずに竿を延ばしてしまうと、風でラインが揺れてしまい掴むのに時間が掛かったりします。

仕掛けを付け終わったら、釣りを開始しましょう!

釣り方(順序別)

魚の誘い方

ウキの有無に関係なく、どんなサビキも基本的には下記の順番を繰り返して魚を誘います。

  1. コマセのカゴに勺やスプーンで餌を入れる
  2. ラインを人差し指にかけてリールのベールを起こす
  3. 仕掛けを振り子のように降り、タイミングを計り指を離す
  4. 仕掛けが海に入ったら、ラインの放出を止めて(ベールを戻し)待つ
  5. 竿を上下に動かしてコマセを放出する(もしくは、波に任せて餌が無くなるのを待つ)
  6. 餌が無くなったら、一度引き上げて1.に戻る

魚が釣れたら

うれしい反面、暴れる魚に対し素手で触りたくない気持ちなども相まって右往左往しがちです。落ち着いて対応しましょう!

  1. 潮氷を作ったクーラーボックスを開ける
  2. クーラーボックスの上で魚のかかった針を持って、ひっくり返すようにして針を外すか、フィッシュグリップを使って抑えてから針を外しクーラーボックスに入れます。
  3. 大き目(30センチ程度)の魚が釣れてしまったときはサバ折りするか、エラを切って血抜きをしてからクーラーボックスに入れましょう。
POINT

2.3匹同時に連れた場合は、上の魚から外すことで仕掛けが絡まるのを抑えることができます。

一度釣れ始めると連続して釣れることが多いので、どんどん釣っていきましょう!

筆者は70匹以上釣り上げてしまったことがあり、捌くのが大変だったのは言うまでもありません。

魚の持ち帰り方

潮氷の入ったクーラーボックスは重いので海水だけを抜いて持ち帰りましょう。氷が少ない場合はコンビニなどで買い足し魚の鮮度を保ちましょう。

POINT

魚は真水に浸かると浸透圧の関係でふやけてしまい美味しくなくなってしまうので、氷は袋ごと入れましょう。また、魚が氷に直接触れていると氷焼けを起こしてしまうのでジップロックなどに入れて置きましょう。

片付け

釣りが終わったら片付けです。面倒な作業ですが、頑張りましょう!

釣り場での片付けと家での片付けがありますので、それぞれ解説します。

釣り場での片付け

特に変わった方法はありません。(笑)

淡々と片付けを進めていきましょう!参考までに筆者の片付けの順番は下記です。

  1. 仕掛けを外しボックスへ
  2. タックルの片付け
  3. 車ヘの積み込み
  4. 釣り場の清掃
  5. 手洗い
  6. 忘れ物確認

仕掛けはキレイに仕舞うことで次回の釣りにも使えます。仕掛けを巻いておく為の商品がありますので、持っておくと便利です。

振出の釣釣り竿なら必要ありませんが、数本を繋ぐタイプの竿はバンドがあると便利です。

釣り場の清掃

皆さんにお願いしたいのは釣り場の清掃です。

サビキ釣りで使うコマセは釣りをしていると結構飛び散ります。なので、次の人が気持ちよく使えるようにバッカンバケツで海水を汲んでキレイに流しましょう!また、自分が使った物でなくてもゴミや仕掛けが落ちていれば拾ってあげましょう!

そもそも堤防は漁協関係者の仕事場ですので、場所を借りて楽しませてもらっています。釣り禁止にならないように最低限のマナーを守りながら使いましょう!

家での片付け

家に着いたら道具の清掃があります。

魚もなるべく早めに処理したいところですが、クーラーボックスが冷えたまま入っていればとりあえず大丈夫でしょう。

筆者のやり方は下記の通りです。

  • 竿:真水で流し、ガイドの部分を指で軽くこすって、乾燥
  • リール:ドラグを閉めバケツに貯めた水につけて、ハンドル、ベール、ベールの糸が当たる部分などの可動部をガチャガチャ動かし、水を切って乾燥
  • 仕掛け・ルアー:バケツに貯めた水に1時間ほどつけて塩抜き後に乾燥
  • その他の道具:食器洗剤を付けたスポンジで洗って乾燥

釣り場での注意点・マナー

前述しましたが、大事なことなので繰り返します。

次の人が気持ちよく使えるように、釣り場をバッカンバケツで海水を汲んでキレイに流しましょう!

自分が使った物でなくてもゴミや仕掛けが落ちていれば拾ってあげましょう!

堤防は漁協関係者の仕事場ですので、場所を借りて楽しませてもらっています。釣り禁止にならないように最低限のマナーを守りながら使いましょう!

他の釣り人や近隣への配慮など、詳しいマナーは下記記事で解説しています。是非ご確認ください。

サビキ釣りで狙える魚(おまけ)

サビキ釣りで狙える魚について勉強しましょう!筆者は釣れた時のことを考えてだけでワクワクが止まりません!

アジ(鯵)

皆さんも良くご存じのアジはサビキ釣りのメインターゲットです。
刺身、塩焼き、開き、一夜干し、どんな調理法でもおいしく食べられる、食卓の味方ですね。
おそらく、サビキをしている方のほとんどはアジを狙っているのではないでしょうか。そんなアジがサビキ釣りで堤防から釣れてしまうのです!

ただ筆者の感じた実際のところの話をしますと、
筆者は関東に住んでおり最初はアジ狙いで釣りを始めました。「アジくらいサビキ釣りなら簡単に釣れるだろう」と意気込んで始めましたが思うようにアジが釣れてくれません。いける頻度が少ないのはありますが、何年かやっていてさらに実績のあるポイントに行っても爆釣を経験したのは今のところ(この記事執筆時)1回だけとアジが釣れるのは稀な印象です。その原因が場所なのか、時期なのか、はたまた腕なのか、、、(笑)は分かりませんが周りの釣り人もアジが釣れていないところを鑑みると、そもそもアジの個体数が少ないのではないかと感じております。

POINT

ヒントになれば幸いですが、爆釣を経験した条件は下記になります。
・時期:晩秋(11月後半)
・時間帯:7時から8時ごろで、暗くなってから
・釣り場:港内の常夜灯の光の境目(光が直接当たって明るい方ではなく、暗い方)
・潮:忘れました
※前述した情報収集方法も使って、魚のいる場所に行きましょう。

サバ(鯖)

こちらも皆さんお馴染みのお魚ですね。
筆者はサバの味噌煮が大好きです!特におなか側のトロッとしたところは絶品でそこだけ集めた缶詰を作ってほしいぐらいです。(笑)

サバは堤防からのサビキ釣りで非常に良く釣れます。個体数もアジに比べてはるかに多い印象です。
群れさえ入っていれば海の中を泳いでいるのが目視できますので、サビキ釣りをすれば高い確率で釣れてくれます。
堤防で釣れるサバの大きさは15cm~20cm程度の個体が多く、水深のある所に行けば30cm~40㎝ぐらいの個体が釣れることもあります。
大きい個体が釣れたときは、「サバ折り」などで血抜きをしてあげるとより一層おいしく食べられます。

「サバは走る」とよく言われるのですが、針にかかれば大きさからは想像できない引きを楽しめます。
そのおかげで、サビキ仕掛けをぐちゃぐちゃにされることもしばしば、、、

サバ折りでの血抜きの方法

1.サバの頭側から左右のエラのところに中指と人差し指を入れます。
2.首の付け根のあたりに親指を置き、一思いにサバの頭を背中側にパキッ!っと折ります。
3.予めバケツに用意した海水に付けて血抜きをします。
食べると決めたのであれば、躊躇していると魚がかわいそうなので一気に〆てあげましょう。

イワシ(鰯)

釣れるイワシには「マイワシ」「カタクチイワシ」「ウルメイワシ」などの種類が有ります。
特に脂の乗ったマイワシは「金太郎イワシ」や「トロイワシ」というブランドで売られており、とってもおいしいです!ちなみに筆者の好みは梅煮です。
どんな魚にも共通するところではありますが、魚の臭みが苦手な方は唐揚げが無難においしく食べられるのではないでしょうか。

サバと同じくイワシも堤防からのサビキ釣りで非常に良く釣れます。サバとイワシが同時に釣れるくらいです。
堤防で釣れる大きさは様々ですが、マイワシであれば20㎝程度の物が釣れることもあります。このぐらい大きいと食べごたえもありいいですね!

まとめ

  • 情報収集
  • 用意する道具
  • 釣り場についてからの準備
  • 釣り方
  • 片付け
  • マナー
  • 主に釣れる魚

サビキ釣りに必要なことを網羅的に解説してきました。

海釣りの基本が詰まった釣りになるのでサビキ釣りを覚えて、慣れてきたら是非他の釣り方にも挑戦してくださいね!

準備をしっかりして、みんなで爆釣を目指しましょう!

この記事を書いた人

ノリン

釣り好き、バイク好きの元整備士で、現在SE?をしていることから、勉強にもなるだろうと思いサイトを運営しています。
釣り歴は5年ですが、調べ物が大得意でいくつもの資料で調べた情報と少ない経験を執筆しています。
また、元整備士でホンダ カブ90にも乗っているので、バイクの修理・改造についての記事も執筆しています。
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