ちょい投げ釣りの全てが分かる!道具・仕掛け・釣り方を初心者向けに徹底解説
季節も夏に近づき、気温も暖かくなる6月頃いよいよ釣りのシーズンが始まります。
この頃になると各地の堤防が徐々に釣り人で覆われていき、ベストシーズンにもなると入る隙間もないほどの人が堤防に押し寄せて思い思いの釣りを楽しみます。堤防での釣り方の種類として、ルアー(疑似餌)を使った釣りや、サビキ釣り、穴釣り(探り釣り)等ある中で、釣りの仕掛の中では比較的にポピュラーで誰でも始めやすく、堤防でのファミリーフィッシングにもおすすめな「ちょい投げ釣り」をご紹介したいと思います。
- どんな道具を準備したらいいか分からない
- 針の大きさはどれを選べばいいの?
- 糸の太さは?
などなど、ちょい投げ釣りに関する様々な疑問を解決していきましょう!
すぐにでも「ちょい投げ釣り」をしたい、または「する予定だ!」という人は
釣り竿、リールはもちろんのこと必要な道具がセットになっている下記のような商品を買ってしまいましょう!
こういったセット商品が販売されているのも初心者が始めやすいポピュラーな釣りということなんだと思います。
では、まいりましょう!
情報収集
魚が居なければ、いくらおいしい餌を垂らしても釣れません。まずは釣りたい魚のいる場所の情報を集めましょう!
情報集めには「Twitter(X)」や「アングラーズ」といったSNSを利用するのが手っ取り早く便利です。釣れた日付、時間まで分かってしまうので、その日付に近ければ近いほど魚が情報の場所にとどまっている可能性が高くなります。適当な釣場を選んで釣りをするよりは間違いなく良いので活用しましょう!
また釣れている場所が少し遠い場合の話で、例えば近場の港よりも30分から1時間程度先の港で釣果情報が上がっている場合、面倒でも釣れている港に行きましょう!筆者も面倒くさがって近場に行ったことがありますが、釣れなかったときに「情報の有った港に行っておけば釣れたかなぁ」と後悔したことが何度もあります。せっかく時間を作って釣りに行くのですから、面倒でも魚の釣れる確率が高いところを目指しましょう!
ちょい投げ釣りで釣れる時期・時間帯
ちょい投げ釣りで釣れる時期はお住いの地方によって差はあるものの6月~11月頃までがハイシーズンです。
冬でもカレイを狙うことは可能ですが、魚自体が少ないこともあり寒さとの我慢勝負になりますので初心者の方にはオススメできません。ただ、車が横付け可能な港であれば魚が掛かるのを待つ間に車で暖を取る方法もあります。
時間帯
魚釣りでは、どの釣りでも「朝マズメ」「夕マズメ」は外せません。特に朝マズメはボーナスタイムになることが多いです。釣り人が朝早くから出かけていく理由がこれです。(笑)
日の入りの1時間前、少なくとも30分前には、いつでも釣りができる状態になるように逆算して準備をするようにしましょう。早めに出発して車中泊するのも一つの手です。
マズメは「日の出、日の入り」の前後1時間のことを指します
筆者の経験では朝マズメの中でも明るくなってからボーナスタイムに入ることが多い気がします。
ちなみに筆者は始めたての頃に夕マズメを「たまずめ」と呼んでいました。「ゆうまずめ」が正解です。(笑)
用意する道具
釣竿・ロッド
長さ(f=フィート)
ちょい投げ釣りだけならどんな長さの竿でも良いが、他の釣りにも使えるように釣竿の長さは3m(9~10f)前後を目安に選びましょう。
ちょい投げ釣りは、錘と餌を付けた仕掛けを20~30m先に落とす釣りです。竿への負荷もあまりないので、結果的には錘の負荷に耐えられる竿なら何でも使えてしまいます。適した竿という意味では「磯竿」になるのですが、専用竿を買うというよりは、ルアーロッド等の他の用途で使う竿をちょい投げに使うという方がコスパも良くおすすめです。
釣り竿の長さは1.6~5m程度とかなり幅があります。どの長さを選んでも釣り出来ないことは無いのですが、汎用性を考えると極端に短すぎたり、長すぎたりするとやりずらくなってしまうので、3m前後の長さを基準に、子供用であれば2.5m程度にするなど選んだ方がいいでしょう。
長さによる特徴は下記のようになります。
短めのロッド
- メリット:取り回しがしやすく足元の釣りに向いている。子供にも扱いやすい。
- デメリット:柵があるなど釣り場の状況によってはやりずらい場合がある。また、より遠くを釣りたくなるので堤防の際ギリギリに寄りがちになる。
長めのロッド
- メリット:離れた位置を狙うことができる。ウキをつけた「投げサビキ」などに最適で、竿が長い分遠心力が働きより遠くへ投げることができる。
- デメリット:取り回しがしずらく、重量も重くなるため長く持つのは大変。
竿の強さ・硬さ
ちょい投げ仕掛けの重さは3~8号(約11~30g)くらいを使用し、5号(18g)を基準に深さや潮の流れの速さによって重さを変えていきます。余裕を見ても11号(41.25g)程に対応できる釣竿であればサビキ釣りにも使えますし、十分代用が可能です。
筆者はちょい投げ釣り専用に釣竿を購入するのはもったいないと考えておりまして「条件を満たす竿」の中から、他の釣りもできるような釣竿を選ぶことをオススメします。
釣りのやりやすさとは別の話ですが、釣竿が硬い分には特に問題もありません。
条件を満たす代表的な竿を挙げるとエギングロッドやシーバスロッド、磯竿などがありますが、「海釣り初心者が釣りを始める時に必要な釣具を解説!ここですべてが揃う」でも紹介しているように、「万能ロッド」という意味で筆者のおすすめは「ショアジギングロッド」です。
硬さの目安は
- ショアジギングロッド:M~MH程度
- 磯竿:3~4号
の竿であれば問題なく使用できます。
筆者の使っている竿
竿、リール、ラインまで付いたお得なセットもあります。
リール
2500番以上でラインが巻ければなんでも大丈夫です。深く気にせず行きましょう。ただ、どうせ揃えるなら汎用性も考えてシマノ4000番(ダイワも”LT”なら4000番)の「ハイギヤ」がおすすめ!
リールの選び方はスプールに巻く糸巻き量に始め、釣り竿の長さや種類、重さ、重心のバランス等を考えて選びます。そのバランスを考えるうえで重要なのが「番手」や「ギヤ比」になります。
番手
リールには番手というものがあり3000番、4000番と数字が上がるほどに下記のようになっていきます。
- 本体が大きくなる(重量も重くなる)
- スプールへの糸巻量が増える
- ハンドル1回転で巻ける量が多くなる
中には「シャロースプール」と言って、わざと糸巻量を抑えたものもありますが、基本的には番手が高いほど全体的に大きくなって行くイメージです。つまり、大きい魚を釣るには大きいリールが必要ということですね。
余談ですがマグロなどの大型魚の釣りをスピニングで狙う場合18000番等のリールを使う場合もあるようです。
ちょい投げ釣りだけで考えれば、2500~3000番でも問題なく利用可能ではありますが、釣り竿でおすすめした「ショアジギングロッド」を使用した場合でタックルバランスを考えた時には4000番~6000番が使いやすいと考えています。
価格的にも番手が上がれば高くなる傾向がありますが、4000番ならリーズナブルなリールも販売されているのがおすすめできる理由の一つです。
ギヤ比
ギヤ比はとりあえず「ハイギア」を選ぶのがおすすめ!
一番汎用性が高いのがハイギヤで、人気のリールになると一番早く売り切れになるのがハイギヤです。逆に売れ残りやすいのはローギヤになります。
「ギヤ比」と聞くと難しく考えがちですが、自転車のギヤと同じです。
- ギヤ比が高い:軽い力で回せるが、スピードは出ない
- ギヤ比が低い:力は必要だが、スピードが出せる
同じ型番のリールでもギア比が低い順にシマノなら
- PG(パワーギア、ローギアの意味)
- 無印(ノーマルギア)
- HG(ハイギア)
- XG(エクストラハイギア)
ダイワなら
- P(パワーギア、ローギアの意味)
- 無印(ノーマルギア)
- H(ハイギア)
- XH(エクストラハイギア)
のような表記になっています。
筆者おすすめコスパのいいリール
同価格帯のリールと比べても、ベアリングが5個使われているなどコスパの良いリールだと思います。
ラインは別で購入して巻く必要があるので注意してください。
ラインを巻くにも下巻が必要だったり、知識や経験が必要なので不安な方は釣具屋に持って行って巻いてもらいましょう。釣具屋でラインを買えばタダで巻いてもらえますよ!
ライン(糸)
ちょい投げ専用に使うのであればナイロンラインが面倒も無くおすすめです。ラインがリールに巻かれて販売されているセットもありますので面倒な方はこれを買ってしまいましょう。
ライン付きのリール(初心者向け)
ライン付きのリールは安価な商品が多いです。
安いなりに最低限の機能しか備えておらずハンドルにガタが有るなど、作りが雑な部分もありますが「サビキ」「ちょい投げ」などの堤防釣りであれば問題なく使えます。筆者もワールドスピンをサビキ用に使っています。
※注意:付いているライン含めルアー釣りには適していません。
同じリールでルアーフィッシングもしたい場合は、PEラインも選択に入ってきます。
「ナイロンラインが面倒も無く」と書きましたが、ナイロンラインは仕掛けなどを結ぶ際にそのまま結ぶことができます。一方、PEラインはそのまま結んでも解けやすいためショックリーダーと呼ばれるラインを「FGノット」や「SCノット」などのライン同士を結ぶ方法で繋げて使う必要があります。後々、ルアーフィッシングをやりたいのであれば取得必須の技術になりますので、覚えておきましょう!
太さ(号数)
ナイロンラインの4~6号ならラインを変えずに「投げサビキ」や「泳がせ釣り」にも挑戦できるのでおすすめ!
ちょい投げ釣りで使用する場合、余裕を見ても11号(41.25g)程に対応できれば魚の重さを考えても2号から3号あれば十分な太さです。下記のように2号でも2Lのペットボトルが余裕で持ち上がる強度になります。
強度は1lb=0.453kgで換算した場合
- 2号:3.624㎏
- 3号:5.436㎏
- 4号:7.248㎏
- 5号:9.060㎏
- 6号:11.325㎏
ただし、遠投して魚を狙う「投げサビキ」に挑戦したい場合等は投げる時にラインに負荷がかかるので4~6号のラインを使った方が安心です。
結果的に最初から4~6号のラインを巻いておけば、その場の状況に合わせて投げサビキに変更する等の対応が可能となります。
仕掛け(針)
ちょい投げ釣りの仕掛けはシンプルで天秤と呼ばれる錘の先にハリスが伸びており先端の針に餌を付けた仕掛けです。海底に重りが着底して魚を誘いますので、根掛かりが発生しやすい釣りになります。仕掛けが無くなれば釣りが行えなくなりますので、予備も準備しておきましょう。
針の大きさ
針サイズによる基本的な情報として、同じ魚種を対象とした場合
- サイズ小=違和感を与えにくく、吸い込みやすいため魚の大きさに関係なく釣れやすい
- サイズ大=小さい魚は釣れにくいが、逆に大きい魚を狙って釣ることができる
といった感じになります。
事前に対象魚に合わせたサイズを選ぶ(目安参照)必要がありますが、実際に投げて釣れてみないとどんな大きさの魚か分かりません。なので、小さい針から探りを入れて、バンバン釣れる状態であれば針サイズを大きくしてより大きい魚を狙って釣るというような使い方をします。
状況に対応できるように、複数サイズの針を用意しておきましょう!
実際に針の大きさが違うだけで、隣の人は釣れているのに自分は釣れないなんてこともあります。この状況になったら、隣の人に使っている針の大きさを聞いて同じサイズを使うと釣れやすくなります。
針サイズは下記を目安にしてください。
- キス・ハゼ・カワハギ=6号~7号
- カレイ=12号~13号
※魚のサイズが大きく、バンバン釣れる時は1~2号サイズを上げてください。
餌
投げ釣りの餌でメジャーなのはイソメ、ゴカイ等の虫エサです。
慣れていないと容姿がグロテスクで虫の中でも心から「触りたくない」と思わせてくれます。(笑)
体が長い虫なので、大きすぎると思ったときは半分に切って使うことも出来ます。
イソメを掴むのが苦手な方はピンセットを用意しておきましょう。
虫が苦手な方はイソメに似せて作った疑似餌の「パワーイソメ」という商品も販売されています。見た目もそっくりで集魚液も入っているので、実は本物より釣れるとのうわさが・・・
保存も出来るので前もっての購入しておくと便利です。
虫エサ以外にもシーフードミックスに良く入っている、イカ、アサリ、エビなども使うことができますし、堤防やテトラの壁に張り付いているカニや貝類を調達して使うことも可能です。
バケツ
持ち手の部分にロープをつけて海水を汲み上げるための道具で、上蓋の有り・無しや蓋がメッシュ構造の種類があります。
釣れた魚の血抜に使ったり、釣り場がコマセで汚れますので最後海水で流すために利用します。また、三脚のついた竿置きの重りとしても活用できます。
サビキ釣りも行う場合は、コマセ用にもう一つ用意しておきましょう。
メッシュ蓋つきは魚を入れて海に入れて置けば、逃がさずに生かして置くことができるのでおすすめです。
フィッシュグリップ(魚ばさみ)
魚を掴むときに使う道具です。魚にはヒレ等に鋭いトゲや毒を持つものが多くいます。
例えば、ちょい投げ釣りでは「ゴンズイ」が釣れることもあります。ゴンズイは背ビレと左右の胸ビレに毒針を持っており、刺されると激痛で釣りどころではありません。骨に響く痛みで夜も眠れないと聞いています。そんなことにならないためにもフィッシュグリップを使いましょう。
「サビキ釣り」でよく釣れる鯖(サバ)も実はお尻のあたりにトゲがあり、針を外そうと掴んだ時に魚が暴れて痛い思いをしたことがあります。また、魚にとって人の体温は火傷するレベルなのでフィッシュグリップを使うことで優しく接することができます。
魚に触れずに処理できるのでケガ防止にもなりますし、なにより手が汚れないメリットもあるので可能な限りフィッシュグリップを使いましょう!
カッコイイやつ↓
クーラーボックス
お弁当や飲み物を保冷して置いたり、釣れた魚を鮮度良く持ち帰るときに使います。できれば毎度「釣れた魚を鮮度良く持ち帰る」ために使いたい筆者です。。
魚を鮮度良く持ち帰るために、釣り場についたら「潮氷」を作りましょう。
潮氷の作り方は簡単で、クーラボックスの中に前もって用意した氷を入れて置き、そこに現場で調達した海水を入れれば出来上がりです。
・必ず海水を使うこと
・氷は袋のまま入れること
・クーラーボックスを汚さずに使いたい方は、厚手のビニールの中に潮氷を作りましょう
海水を入れる理由は浸透圧が関係しており、真水ですと魚がふやけてしまうので良くありません。
氷も袋のまま入れることで解けても塩分濃度を変えずに済みます。氷を買うのも勿体ないのでご自宅でペットボトル氷を作て置いた方がいいでしょう
釣りが終わったら海水を抜いて持ち帰ります。氷が解けてしまっていたらコンビニなどで補充をしましょう。
1つ持っておくとキャンプや運動会など釣り以外にも使えて便利です。中に飲み物など詰めると重くなりますのでキャリー付きが良いですね。
釣り場についてからの準備
釣り場についたら、必要な荷物を降ろして準備を始めましょう!
やることは下記の通りです。
- クーラーボックスに潮氷を作る(上記クーラーボックスを参照)
- タックル(竿・リール・ライン)の準備
- 仕掛けの取付
振り出し竿の場合、タックルと仕掛けを効率よく準備する方法は
1.リールを竿に付ける
2.リールのベールを上げてガイドにラインを通す
3.仕掛けを結ぶ(重りを付ける)
4.竿を伸ばす
5.リールのベールを戻す
の順番で準備すると、効率よく準備できます。
※仕掛け(重り)を付けずに竿を延ばしてしまうと、風でラインが揺れてしまい掴むのに時間が掛かったりします。
仕掛けを付け終わったら、釣りを開始しましょう!
釣り方(順序別)
魚の誘い方
ちょい投げ釣りは、餌を付けたら投げて待つだけです。
付けた餌が勝手に動いたり、臭いで誘ってくれるので何もせずそのまま待ちましょう。
10分くらい経ったら一度上げてみて
- まだ餌が付いて入ればそのまま投入、または餌を追加して投入
- 餌が無ければ付けて投入
を繰り返しましょう。
魚が釣れたら
うれしい反面、暴れる魚に対し素手で触りたくない気持ちなども相まって右往左往しがちです。落ち着いて対応しましょう!(笑)
- 潮氷を作ったクーラーボックスを開ける
- クーラーボックスの上で魚のかかった針を持って、ひっくり返すようにして針を外すか、フィッシュグリップを使って抑えてから針を外しクーラーボックスに入れます。
- 大き目(30センチ程度)の魚が釣れてしまったときは、脳締めしてからエラを切って血抜きをしてからクーラーボックスに入れましょう。
魚の持ち帰り方
潮氷の入ったクーラーボックスは重いので海水だけを抜いて持ち帰りましょう。氷が少ない場合はコンビニなどで買い足し魚の鮮度を保ちましょう。
魚は真水に浸かると浸透圧の関係でふやけてしまい美味しくなくなってしまうので、氷は袋ごと入れましょう。また、魚が氷に直接触れていると氷焼けを起こしてしまうのでジップロックなどに入れて置きましょう。
片付け
釣りが終わったら片付けです。面倒な作業ですが、頑張りましょう!
釣り場での片付けと家での片付けがありますので、それぞれ解説します。
釣り場での片付け
特に変わった方法はありません。(笑)
淡々と片付けを進めていきましょう!参考までに筆者の片付けの順番は下記です。
- 仕掛けを外しボックスへ
- タックルの片付け
- 車ヘの積み込み
- 釣り場の清掃
- 手洗い
- 忘れ物確認
仕掛けはキレイに仕舞うことで次回の釣りにも使えます。仕掛けを巻いておく為の商品がありますので、持っておくと便利です。
振出の釣釣り竿なら必要ありませんが、数本を繋ぐタイプの竿はバンドがあると便利です。
釣り場の清掃
皆さんにお願いしたいのは釣り場の清掃です。
サビキ釣りで使うコマセは釣りをしていると結構飛び散ります。なので、次の人が気持ちよく使えるようにバッカンバケツで海水を汲んでキレイに流しましょう!また、自分が使った物でなくてもゴミや仕掛けが落ちていれば拾ってあげましょう!
そもそも堤防は漁協関係者の仕事場ですので、場所を借りて楽しませてもらっています。釣り禁止にならないように最低限のマナーを守りながら使いましょう!
家での片付け
家に着いたら道具の清掃があります。
魚もなるべく早めに処理したいところですが、クーラーボックスが冷えたまま入っていればとりあえず大丈夫でしょう。
筆者のやり方は下記の通りです。
- 竿:真水で流し、ガイドの部分を指で軽くこすって、乾燥
- リール:ドラグを閉めバケツに貯めた水につけて、ハンドル、ベール、ベールの糸が当たる部分などの可動部をガチャガチャ動かし、水を切って乾燥
- 仕掛け・ルアー:バケツに貯めた水に1時間ほどつけて塩抜き後に乾燥
- その他の道具:食器洗剤を付けたスポンジで洗って乾燥
釣り場での注意点・マナー
前述しましたが、大事なことなので繰り返します。
次の人が気持ちよく使えるように、釣り場をバッカンバケツで海水を汲んでキレイに流しましょう!
自分が使った物でなくてもゴミや仕掛けが落ちていれば拾ってあげましょう!
堤防は漁協関係者の仕事場ですので、場所を借りて楽しませてもらっています。釣り禁止にならないように最低限のマナーを守りながら使いましょう!
他の釣り人や近隣への配慮など、詳しいマナーは下記記事で解説しています。是非ご確認ください。
ちょい投げ釣りで狙える魚(おまけ)
ちょい投げ釣りで狙える魚について勉強しましょう!
海底付近を狙う釣りなので、底の方にいる根魚などが釣れまよ!
キス(シロギス)
体が透き通るきれいな魚です。釣れるものは20cm前後が殆どで大きいものは30cmを超える個体もいます。
内湾や沿岸部の砂地底に生息しており、きれいな水を好む傾向がある魚です。岩礁の周辺や海底に変化のある箇所に集まっていることが多いので、少しでも変化のあるポイントを狙いましょう。
砂浜(サーフ)からの投げ釣りも可能で、海底が砂地なら春~秋に堤防からチョイ投げでもねらえます。
エサはジャリメやアオイソメを使いましょう。
キスといえば定番の「天ぷら」は外せません。その他にも新鮮なものなら刺身、昆布締め、焼霜造り、一夜干しと色々な料理が楽しめます。
カレイ
カレイは冬の釣り物として人気があります。気温が低くなる12月~4月ぐらいに産卵のために接岸してくるため堤防からでも狙うことができるようになります。海水温の低下とともに他の魚は釣れなくなるので、狙って釣れやすい魚とも言えるかもしれません。人も寒さとの勝負ですが、車が横付け可能なら車で暖を取りましょう。
ちょい投げで釣れる魚の中では比較的大型の魚で30cm前後の個体が多いです。
カレイといえば「煮つけ」ですね!ムニエルや唐揚げでもおいしいですよ!
カサゴ(ガシラ)
代表的な根魚(ロックフィッシュ)です。
ロックフィッシュというだけあって、砂地よりも岩場や海藻などの障害物を好みます。
夜行性の魚で夜に巣穴から出てきて捕食行動をとります。テトラのなどで行う穴釣りでも人気のターゲットですね。
釣れることも多い魚なのですが、実は高級魚でもあります。高級魚の理由は先にも書いた通り岩礁地帯を好むため漁師さんが「網を使って大量に捕獲できないから」という理由が大きいようです。この理由はカサゴに限らず根魚全般に言えますね!
カサゴは良い出汁が出るので、お味噌汁でもおいしくいただけます。
- 小さな個体はお味噌汁
- 大きな個体は煮つけ、唐揚げ
などを楽しめますよ!
まとめ
- 情報収集
- 用意する道具
- 釣り場についてからの準備
- 釣り方
- 片付け
- マナー
- 主に釣れる魚
ちょい投げ釣りに必要なことを網羅的に解説してきました。
サビキ釣りと同様に海釣りの基本が詰まった釣りになるので、まずはここから初めて、慣れてきたら違う釣り方も勉強してみてください。
準備をしっかりして、みんなで爆釣を目指しましょう!