カブ(HA02)ランプ類LED化

さてさて今回は、カブ90(HA02)のランプ類LED化について記録したいと思います。

筆者のカブは1995年製なのですが、ランプ類は全て電球です。当時は車・バイクの灯火類は電球が当たり前のように使われていましたが、現在ではLEDも一般化しコストも下がったことから電球よりもLEDが主流となりました。

LEDの方が消費電力が少ないですから、省エネにもなりますし、もともと発電量とバッテリー容量が少ない原付にはもってこいのパーツではないでしょうか。

LED化すると、なぜ消費電力を少なくできるのか?

そもそも論ではありますが「LEDって消費電力が少ないって聞くけど、どういう理屈なの?」って話です。

LEDの専門家ではないので構造などは分かりませんが、簡単な話

「電球と比べてLEDはおよそ2分の1の消費電力で同じ光度が出せるから=省エネ」

ということ。

つまり、電球と同じワット数のLEDを付けると「爆光!」になります。省エネが目的の場合はLED化の意味ありませんけど。

という事でLED化していきましょう!

LEDランプの取付

交換作業はねじを外して中のバルブを交換するだけなので手順は省きます。

どうでしょう?元々の電球の時の写真を撮り忘れてしまったのですが、写真だけでも明るくなったのが分かるのではないでしょうか。

写真を撮っているのは「昼間」なのにハッキリと光っているのが分かりますね!

ちなみにLED化をすると、抵抗が弱くなりハイフラになってしまいます。ですので、点滅速度を調整できるウィンカーリレーなるものを購入し取り付けました。

まさかのハザード状態

左を点滅させているのに、右も薄く点灯している。

前後左右のバルブを取り付け終わって、点灯確認をするとまさかのハザード状態に!

おいおいおい!どういうこっちゃ!

調べてみると、どうやら旧車あるあるだったようです。

なんでも、メーター内のウインカーインジケータとウインカーを付けた時に「コッチン コッチン」と音が鳴る部品を介して、左右のウインカーが繋がっているそうな。

本来であれば、ダイオード噛ませて左右が干渉しないようにするようなのだが、きっとダイオードすらもコスト削減の対象だったのでしょう。反対側のバルブが光らないように電気量を計算してコントロールしていたとな!?流石メーカーです。

という事で、ダイオードを準備し取付を行いました。

整流ダイオードの取付

画像の黒い球のような物が整流ダイオードです。

先にも書いた通り、メーター内のウインカーインジケータとウインカーを付けた時に「コッチン コッチン」と音が鳴る部品を介して、左右のウインカーが繋がっているとのことなので、2つの部品をダイオードを使い一方通行にしてあげました。

これで大丈夫なはず!

点灯確認したところ、ハザードにはならずにちゃんと光るようになりました。

・・・あれ?インジケータと音が鳴らない・・・

とりあえず、ウィンカーが光っていれば道路は走れるので、この現象についてはそのうち直そうと思います。

使用部品

「エーモン」の整流ダイオードを使用します。

6Aと1Aの商品が販売されています。

1Aのダイオードでは配線が細くギボシの取付が難しかったことから、今回は6Aのダイオードを使用しました。

計算上は1Aのダイオードでも何の問題もありません。

POINT

アンペアは「ワット(W)÷ボルト(V)=アンペア(A)」の式に当てはめると計算できます。
例えば、カブの純正ウィンカーバルブは12V車用の10Wの電球が使われていますが、計算に当てはめると「10W÷12V=0.83A」になります。 ただし、ウィンカーの場合は前後が同時に光るためワット数は2倍の20Wとなり「20W÷12V=1.66A」が正しい数字です。
同じようにLED球を計算すると、筆者が使ったウィンカーのLED球は0.7wとのことなので2倍の1.4Wになり「1.4W÷12V=0.12A」となります。
結果、ウィンカーをLED化すると0.12Aなので、1Aのダイオードでもかなり余裕があることがお分かりいただけると思います。

ダイオード単体であればお安く手に入れることも可能です。ちなみに下記ダイオードは3Aです。

耐熱チューブと配線が余っていれば、自分で作ることも出来てしまいます。しかも20個入りなのにちょっと安い!

配線加工のコツ

ギボシは配線の太さにあった大きさがあるのでサイズの合う物を使うのが基本ですが、時に余っているギボシで対応したい場合などがありますよね!

片側の配線だけが細くなってしまう場合もそうですが、そんな時は画像のように銅線を折り曲げてからギボシを付けてあげることで、太さをカバーすることが出来ます。

さらにもう一段階太くしたい場合は、皮膜に被るように折り曲げると皮膜分太くすることが可能です。

本来の方法では無いかもしれませんが、筆者は今までこの方法で問題が生じたことはありません。うまくご活用下さい。

注意!

そもそもの話ですが、必要なアンペア(電流量)に合った太さの配線を使用してください。
極端に細い配線などアンペアが合わない配線を無理やり使うと、配線が熱を持ち最悪発火する可能性がありますので大変危険です。

カブのLED化で購入した部品

点滅速度調整付きウィンカーリレー(ハイフラ防止)

整流ダイオード(ハザード状態防止)

ウィンカー用LED(メーター内インジケータ含む)

※年式などにより取付方式が違いますので現物確認して下さい

ニュートラルランプ用(メーター内)

メーター球

テールライトバルブ

※年式などにより取付方式が違いますので現物確認して下さい

ヘッドライトバルブ

全波整流化(直流化)ってなに?

原付でLED化を調べるとよく出てくる「全波整流化(直流化)」にですが、筆者もLED化を調べていて初めて聞いた言葉でした。

正直「全波整流化」の仕組みなんて詳しく分かりませんが、筆者なりに嚙み砕いて解説をしてみます。

全波整流化(直流化)で何がしたいのか?

それは「ヘッドライトをHID化(LED化)したいから」違う言葉だと「ヘッドライトを明るくしたいから」です。

原付は

  • キーONで点灯する灯下類
  • エンジンONで点灯する灯下類

に分かれます。

筆者のカブ90の例ですと

キーONで点灯が

  • ウィンカー(インジケーター含む)
  • ニュートラルランプ
  • ブレーキランプ
POINT

キーONで点灯するというのは、バッテリーしか電源がありませんので、必然的にバッテリーから直接電気が流れて点灯しているという事になります。

エンジンONで点灯が

  • ヘッドライト
  • テールランプ
POINT

エンジンONで点灯するというのは、エンジンについている発電機で発電した電気を使って点灯状態にしているという事になります。
エンジンの回転数に合わせて、ヘッドライトやテールランプの光度が変化するのが証拠です。

と2つの回路に分かれるのですが、

「エンジンの回転数に合わせて、ヘッドライトやテールランプの光度が変化する=電気供給が安定していない」となり、この状態のでHIDを付けても回転数が低い時はライトが消えてしまう等の症状が出てしまいます。

その症状を防ぐためには「バッテリーから直で電源をもらえばいいじゃん!」となるのですが、問題があります。

それは「バッテリーの容量と充電電流が少なすぎることです。」

そのままバッ直にしてしまうと、バッテリーへの充電電流も足りないため回転が低い時は常に電気が減っていく状態となります。

例えば、5000rpm回してやっと電気の需要と供給がトントンなんてことも・・・

当たり前ですが、ずっと5000rpmなんて回してられません。(笑)

この問題を解決するために「全波整流化」を行い「元々ヘッドライトやテールランプに流していた電気もバッテリーの充電に当てよう!さらには、その他の灯下類もLEDに変えればさらに安心だよね」という話。

筆者が測定したわけでは無いですが、全波整流化を行い

  • ヘッドライトをHID
  • その他の灯下類をLED
POINT

HIDも純正のハロゲン球と比較した場合は40%程度の削減になります。

にすると電気の需要と供給がおおよそ2000rpm程度でトントンになるようです。

2000rpm程度なら、安心感もありますね。

長くなりましたが、これが「全波整流化」の真相となります。

ちなみに原付はなぜ回路が分かれているのかについて考察してみましたが、

  1. バッテリーの電気がすぐ無くなることを防止するため
  2. バッテリーが不良時に、夜間でも走れるように

の2つではないでしょうか。

ホントのところは分かりませんが、元々の回路の状態であれば「1. 2.」共に解決できる素晴らしいシステムですね!

ヘッドライトをHID化したい方は、挑戦してみてください。

筆者もそのうちやってみたい作業となりますので、作業したらまた記事を書こうと思います。

ては、また!

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この記事を書いた人

ノリン

釣り好き、バイク好きの元整備士で、現在SE?をしていることから、勉強にもなるだろうと思いサイトを運営しています。
釣り歴は5年ですが、調べ物が大得意でいくつもの資料で調べた情報と少ない経験を執筆しています。
また、元整備士でホンダ カブ90にも乗っているので、バイクの修理・改造についての記事も執筆しています。
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